マリア被昇天修道院教会はミュンヘンの南にあるアンマー湖畔
Ammersee のディーセン Diessen というところにある。元々ここには中世から教会があったが何度も崩壊したため、ここの主席司祭は当時無名だった建築家ヨハン・ミヒャエル・フィッシャーに設計を頼みこの教会は1739年建設された。(フィッシャーは後に色々な教会建築により南バイエルンでもっとも有名な建築家となる。)教会南側の塔は中世からのゴシック様式を伝えていたが1846年新ゴシック様式で建てなおされた。礼拝堂天井のフレスコ画はヨハン・ゲオルグ・ベルクミュラーの1736年の作でこの地域の歴史を表している。中央祭壇は有名なクヴィリエの設計によるもの。また説教壇の装飾やオルガンが置かれているところ、その他洗礼堂の天使はヨハン・バプティスト・シュトラウプの作。またこの教会には「“ディーセンの天国”にある神秘の舞台
Die Mysterienbuehne im "Diessener Himmel"」と呼ばれるものがある。これは中央祭壇の中の絵画のところが復活祭やクリスマスなど一年でキリストと関係のある日、つまり一年で計4日、それぞれの日にちなんだ絵画や舞台に変わるというものだ。高さ8メートル、奥行き4メートルあり、この仕掛けがドイツで現存するのはこの教会だけである。 |