ピナコテーク・デア・モデルネは、アルテ(古い)・ピナコテーク、ノイエ(新しい)・ピナコテークに次ぐ第三の(モダンな)ピナコテークで2002年9月17日開館した美術館(当初の開館予定は2001年夏)。この美術館は1994年に計画され工事が開始された。設計はシュテファン・ブラウンフェル。この美術館の建設のためには建設予定費2億マルク(当時)の10パーセント(つまり2000万マルク)を個人の寄付などで集めなければならないという条件があった。しかし芸術家たちの不安な声に反して無事集めることが出来、2002年秋、開館を迎えた。一般公開日前日(9月16日)にはドイツ連邦大統領ヨハネス・ラウ、バイエルン州首相シュトイバーなどが出席して開館が宣言された。
この美術館にはミュンヘンにある、州立現代美術館、応用美術州立博物館、州立グラフィック収集館、建築博物館(ミュンヘン工科大学)などの協力で、主に20世紀芸術の作品が展示されている。美術館は3階建ての建物(21300平方メートル)からなり、地下一階はデザイン部門(車、オートバイ、コンピューター、生活用品など)、一階はグラフィック部門(セザンヌ、ルーベンス、ゴッホ、ラファエロ、ノルデ、エゴン・シーレ、ココシュカ、キルヒナー、クリムト、ミロ、ダリ、ピカソ、パウル・クレー、カンディンスキー、フランツ・マルクなどのグラフィック作品)と建築部門(模型、写真、デザイン、フィルムなど)、2階は芸術部門(表現主義、ナチスによって頽廃芸術とされたもの、ブリュッケ派、青騎士、立体派、初期抽象派、未来派、ピカソ、バウハウスから現代ポップアートまで)に大きく分かれている。
フラッシュを使わなければ写真撮影可。この美術館はアルテ・ピナコテーク向かいに建てられているが、アルテ・ノイエと3つの美術館の共通券もある。
◆コメント◆ 絵画を主に観たい人は、地下で荷物(リュックなど)を預けたあと、2階に直接上がるか、1階を観た方がいい。とにかく広いので地下から回ると疲れます。僕は開館初日(9月17日)に訪れましたが、最後の方は適当に観ていったにもかかわらず4時間ほどかかりました。また開館して間もないせいだと思いますが、入場制限も行われていました。
以下の写真は全てピナコテーク・デア・モデルネ開館初日(2002年9月17日)のもの
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