約3キロ平方メートルあるオリンピック公園はミュンヘン市民に人気のあるレクリエーション公園で、1972年第20回夏季オリンピック大会のために造営された。昔はオーバーヴィーゼン草原であったところで、その後練兵場に、そして軍用飛行場となった。オリンピック公園のシンボルは290メートルのオリンピック塔で約190メートルの所に展望台があり、晴れた日にはアルプスまで一望することが出来る。オリンピックスタジアム、オリンピックホール、オリンピックプールなどは特徴あるアクリルガラス板のネット状屋根で構成されており、共同建築事務所ギュンター・ベーニッシュとフライ・オットーの設計。長楕円形のオリンピックスタジアムは78000人収容でき、ここをホームグランドとするFCバイエルン・ミュンヘンのサッカーの試合や大規模なコンサート、陸上競技大会などが開催される。これらやアイススケートセンターなどのスポーツ施設の南にはオリンピック湖があり、ここには野外舞台が設置されていて、コンサートなどの催し物が行われる。また海抜564メートルのオリンピック山は戦後の瓦礫の集積からなっていて、この山の上からも天気が良ければアルプスを見ることが出来る。またこの公園の北には選手村としてオリンピック村が拡がっており、ここはかつてオリンピック・イスラエル選手団がパレスチナ・ゲリラに襲撃を受けた場所で、現在は高層マンション群となっている。
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